中国で一番感動した話 スーパー農村の高校中退17歳の青年に…

感動体験
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雲南の高校中退17歳の好青年の態度に、感動させられた話。
雲南の高校中退17歳の好青年の態度に、感動させられた話。

9億人の農民人口

人口14億人、世界一を誇る中国。2位インド、3位アメリカ、4位インドネシアと続く。ではその動向や内訳は?と聞かれると、やはり興味を持って調べないと、知らない方々が殆どだろう。14億人といっても農民戸籍人口が9億人(2017年)というのが実態である。中国は戸籍が都市戸籍と農民戸籍に分かれていて分かりやすい。

元々1960年代は6.6憶人、現在14億人と、ここ50年余りで倍以上人口が増加している。どこのエリアで増えたかというと、農民人口が爆発しており、ピークは2000年代で9.6億人で、実に76%を占めている。では全て農業従事者かというと、そうではなく、都市部に出稼ぎに行くのである。私の個人的な調べでは、90%の以上の若者は都市部に仕事を探しに行くのである。

さて、その出稼ぎ農民工の中でも大きく分類されている。1990年代から高度成長期にともなって本格的に始まった出稼ぎであるが、その中心を占める1970年代生まれの農民工を『第1世代農民工』と呼んでいる。その主たる目的は仕送りの為である。その後、2000年代から1980年代生まれの農民工を『新世代農民工』と呼ばれることとなる。この主たる目的は生活の為である。この頃になると第3次産業も過半数を占め、農村に仕事はなく、都市部に自分の為に仕事をしに行くのである。いわゆる上京である。彼らは本格的に農業をした事が無い人が殆どである。政府の都市化計画と相まって、都市部の人口はどんどん増えていったのである。

その2つの出稼ぎ人口を合わせてザッと3億人。2016年頃から、新世代農民工が、第1次世代農民工を上回る結果となっている。3億人と簡単に言うが、日本の人口の2倍。とてつもなく多く、国慶節(10月)、春節(2月)などの休暇に故郷に帰ることを楽しみにしながら、都会で日々の過酷な労働に耐えているのである。

2020年春節の国内移動延べ人数は30億人と推測されており、我々の想像の範疇をはるかに超えているのである。悪いことに、このタイミングでの30億人の移動によって、コロナが世界中に拡散したといって過言では無いだろう。現在は中流家庭でも海外旅行に行ける事が災いしたのである。事前に分かっていれば防げたはず⁉︎ と世界中が怒るのも無理はない。非常に残念でならない…。

無論、中流家庭ではない出稼ぎ農民工の皆さんに罪も疑いの余地もない。家族と会える帰郷を首を長くして待っているのだから国内移動である。

農民の生活実態

私は、あるスーパー農村の好青年に出会って、7年間の中国生活の中で一番感動を体験することとなるのだが、その前に農村の実態を写真付きで紹介したい。少しはイメージできると思う。

雲南の農村風景
雲南の農村風景

中国の地域構造では、『都市』→『県』→『農村』となっている。県というのは中流都市の位置付けであるが、県の中心部から3〜5kmも離れると、この様な風景が広がるのが一般的である。道路が舗装されておらず、坂道も多いので、移動手段としてはバイクや3輪車となるが、最近は出稼ぎで頭金を貯めた若者が帰郷した時に4輪車を購入する人も少なくない。その証拠に、昔は結婚の条件として、バイク購入で良かったが、最近では4輪車となって来ている様だ。今時バイクでは面子が立たないらしいwww。

農村で共存している動物たち
農村で共存している動物たち

普段都市部で生活をしていると、全く見ることのない動物たち。放し飼いはしていないだろうが日本でも同じく見る機会は少ないだろう。牛馬は農作業を手伝い、鶏、鴨などは卵を産み、犬は番犬、豚は食糧、残飯処理など、正に共存共栄している様である。

農村の土間。薪であるが燻製用だろうか!? 一応プロパンガスがあるのが一般的。
農村の土間。薪であるが燻製用だろうか!? 一応プロパンガスがあるのが一般的。

私が農村へお宅訪問をした時にいつも言われるのが『飯食ってけ〜‼︎』である。お客が来るとご飯を振る舞うのが当たり前なのだろうか!? もれなく言われる言葉に毎回感動を覚えるのである。因みに食べた事はないw。

このお母さんの面白かったのは、この時は3km程度の砂利道を『もうちょっと!もうちょっと!』と言われながらひたすら歩いて家に到着したのだが、その時はゴム草履を履いていたが、家に到着した時、すぐに裸足になったのである。書いている事は当たり前なのだが、土まみれの土間にも関わらずであるwww。

感動を与えてくれる好青年の農家。
感動を与えてくれる好青年の農家。

感動を与えてくれた好青年の家であるが、私が今まで見てきた中でもトップクラスのボロさであったので、強烈に記憶に残っている。裸電球にまるで納屋かと思わす様なところで寝ているのである。

如何であろうか!? これが出稼ぎ人口を除いた中国6億人の生活の実態である。写真は最下層であると推測するが、こういった生活をしている人が数多くいるのだろう。最近、李首相が発言した『1000元(15000円)で生活している人が6億人いる』という習近平の意に反した問題発言を表している実態がこの様な生活している人々を意味しているのだろう。

感動の瞬間に『なんて俺の心は汚れてるんだ!?』

ある雲南の片田舎での市場調査の時の話である。グループインタビューが終わり、ある青年のお宅に行くことになった。なかなかのイケメンである。スポーティーなバイクに乗りながら、自宅まで30㎞の距離を先導してくれて、農家に辿り着いたのであった。

雲南のスーパー農村の17歳の好青年
雲南のスーパー農村の17歳の好青年

自宅について驚いた。土壁の納屋みたいな家である。見た目からは想像がつかないくらい貧しそうである。色々事情を聞いてみる事にした。その青年は17歳。高校を中退して、今は家の手伝いをしているが、来月から浙江省で働く兄を頼って出稼ぎに行くらしい。バイクを使って50kmのベトナムまでツーリングに行った事があると自慢気に話してくれたのが印象的。また、ここでももれなく『飯を食べてって下さい』である。涙が出そうになる話である。

インタビューが終わり、お別れの時である。こういうお宅訪問をさせて頂いた方には謝礼として、少しばかりの現金を渡す事にしている。

スタッフが謝礼金を手渡そうとすると、彼はとても驚いた表情をして手を後ろに回し、受け取りを拒絶しながら、後ずさりするではないか!? まるで『そんなつもりで呼んだのではない‼︎ 』と言わんばかりに。

これを見た瞬間、『なんて純粋無垢な青年なんだ‼︎‼︎』と思うと同時に『なんて俺の心は汚れてるんだ〜〜!!』

となぜか思ってしまったのである。今まで中国に来てから、物も人も信じる心が薄れて、疑い深くなっていた私の心を洗い流してくれたのである。それも若干17歳の少年に、、、素晴らしく心の澄み切った好青年であった。

今でも目を閉じると、その映像が目に焼き付いている。とても感動した一幕であったのである。因みに、彼のアンケートの1ヵ月の収入欄を見ると”200元”(3000円)。正に謝礼金と同じ額であった…。

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