MarketingとBrandingは、左脳と右脳で分けて考えると、とてもスッキリする話

独り言
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Marketing思考とBranding思考の脳の違い図解。
Marketing思考とBranding思考の違い図解。

<コロナを迎えて思うこと>

最近、自身でwebサイトを立ち上げ、色々悩みながら勉強を続けている私。人間初めてのモノ・コトに挑戦するのは、とても不安で勇気のいる事だが、未知の世界を少しずつ理解してゆくのが人生の醍醐味かもしれない。

新型コロナの影響で、テレワークをされている方は、少なからず思っただろう。『これからどうなるだろう?』『仕事のやり方が変わる?』『給料が減る?もしかしてリストラ?』などなど。世界経済の動向も不安なのだが、まずは我が身に降りかかる災難を考えたら、不安で仕方がない方も少なくないだろう。

何を隠そう、私もこういった不安感から、素人ながらwebサイトを立ち上げ、将来の自分自身の身の振り方を模索し始めた内の一人なのである。また、現在50歳前、老後の生活に目を向けると、家に閉じこもった生活に加えて、健康上の問題と資金の問題が加算されるだけで、このまま人生終わりかなあ〜なんて考えると、居ても経ってもいられなくなったのである。

<私の仕事>

少し今の私の仕事について、触れておく。ある企業に勤める生粋のサラリーマンである。中国の駐在員として7年目を迎えているが、2月に日本へ帰国以降、中国への入国が停止となったので、今は日本で足止めを喰らっている。現地での仕事は、商品企画、Marketingといった市場にべったりの仕事である。日本人の行かない様な場所へも出向き、様々な経験をさせて頂いている。そんな中国リアル体験小ネタを纏めたのがwebサイト巨ゾウ中国”アリの目あるある”放浪記である。もし、興味があったら覗いてもらいたい。興味がなければ飛ばしてもらって大いに結構www。巨ゾウ中国‼︎”アリの目あるある‼︎”放浪記www.china-aruaru.com

この様にMarketingにどっぷり使っている私であるが、中国でMarketingといえば、深センや一部のBATHなどのIT企業を除いた大部分では、日本より20年は遅れている様に思う。そもそもMarketingという単語すら知らない人々で溢れているのだ。少々前置きが長くなったが、私は中国において、BrandingとMarketingの責務を担っている。中国市場を、くまなく飛び回り、実態を知った上で戦略に落とし込むのである。

<最後に実行するのは自分たち>

ここだけの話だが、私は外部のコンサルティングに価値を見出せない。理由は2つ。ひとつは、分析と評論のみで終わってしまうケースが多い事。それ以上を求めると、当然だが長期となるし、お金がもっと必要となる……もう一つは、いくら良い分析結果であろうとなかろうと、実行部隊は自分たちであり、自分たち一人一人が自ら理解して行動しないと、コンサルティングは無駄になってしまうのである。ここはよくある落とし穴であり、外部コンサルティングに分析してもらっただけで、仕事をした気になってしまうのである。肝心なのはその後、一歩でもいいから前進する行動に移すことが、一番大切なのである。

<十人十色のMarketingとBranding>

中国の様な環境下においては、初心者でも分かる様にMarketingやBrandingを教えるのも講師である私の役目である。しかし、この『Marketing』と『Branding』というのは何ですか?と十人に聞けば十通りの答えが返ってくるのが、普通であり、知っている様で知らない、知らない様で知っているという得体の知れない物であることに気づくのである。この記事に興味を持たれているあなたなら、それなりの答えを持っているだろう。しかし、その答えは隣の人の答えと違うはずである。

私のサラリーマン人生は、国内営業、中南米での普及、中国での商品企画やMarketingであり、その間ビジネス系、Marketing系の本は300冊程読んだが、実際に為になる本、印象に残る本というのは数冊にしか満たない。どれもこれも、星の数ほどの作者たちも、発想の源になる原本を読み、それを真似て実行した本だらけなのある。当然新しい視点などあるはずはない。そういう本に当たってしまった時は、とても残念な気持ちになる。

<左脳と右脳に分けて考える>

しかし、本を読み漁った経験があったお陰で、実際に中国市場で体感している経験や、製販技を纏めて戦略を練る経験などをMixして熟考した時に、見えてきたのは、『右脳と左脳で考える』である。少し乱暴な言い方であるが、最終的に突き詰めると、ここに辿り着くのである。

もう少し深掘りしてゆこう。Marketingとは一言で言うと『売れる仕組み造り』としよう。消費者行動心理を分析し、その場面場面に沿って、企業として出来る範囲の中で対策を練ってゆく事である。基本的なMarketingというのは、フレームワークに沿って、論理的に漏れることなく考える事ができる。すなわち『論理的に解決できるMarketing』である。一方で、論理的には解決できないBrandが存在する。これは消費者が論理を超えた好き嫌いの判断基準を勝手に消費者の頭の中に形成されるものである。すなわちそれは、一種の恋愛感情にも似た『感情的なBrand』と位置付ける事ができるのである。

人間の思考回路として右脳と左脳が存在する。右脳が得意な人も左脳が得意な人も存在する世の中である。そこで、まずは『左脳へ訴えるMarketing方法』と『右脳へ訴えるBranding方法』を分けて考えた後『感情的なBrandを、論理的なMarketingにて実行する』ことが、事業を繁栄させる近道なのである。もっとも社員一人一人がこの事を理解して全社一丸となって突き進む事が肝要である。これが一番難しいかも知れないが、一番の近道と考える。『信者と書いて儲けると書く』誰が考えたか知らないが、とても的を得た言葉であるwww。

<左脳と右脳思考で見るとスッキリ>

この考えに辿り着いた後に、色々な企業のCMを見たり、Marketingの本など読み返すと、ものの見事に左脳に訴える広告なのか、右脳に訴える広告なのか明確に広告戦略が見えてくる。例えばiphoneのキャッチコピーの例を見てみよう。

iPhone 3G   『みんなが待っていたiPhone、ついに登場。』

iPhone 5s     『あなたには想像を超えた力がある。』

iPhone 6       『大きさ以上に大きく進化。』

iPhone 11      『すべてがある。パーフェクトなバランスで。』

iPhone発売当初は、知名度もブランド力もないので、感情的な右脳に訴えているが、知名度が上がったiphone 6以降は機能を訴求し、左脳に訴える広告戦略に切り替えているのである。

皆さんはどう感じるであろうか?左脳と右脳思考で見ると、同じように見えるキャッチコピーでも、スッキリと見えてくるのではないだろうか!?。

この右脳と左脳に分けて考える事は、我々が生活する上でも、とても役に立つ考え方である。交渉の時、プレゼンテーション発表の時、夫婦間の問題、飲み会での会話術などなど、人の思考が読めると言うことは、人生楽に生きれるのではないか⁉︎ と甘い考えにたどり着くのだが、人生そんなに甘くない……。しかし、宗教によくある『洗脳』とは一体どういった方法で行われるのか⁉︎ 少し興味深い今日この頃である。

サラリーマン根性丸出しで、綺麗事もなく、現場感ドロドロの記事であるが、少しでもあなたの心に残ったら、何よりも嬉しい事である。

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