サラリーマンの皆様へ‼︎テレワークの向こう側!生き残れるのは!?

独り言
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テレワークしているパソコン
テレワークも効率がいいけど、我々がAIに勝るEQと想像力は育たない。

まえがき

人間は”感情の動物”である。誰でも知っている当たり前のことであるが、今のご時世だからこそ、今一度見つめ直す時が来ている様に思えてならない。パソコンや携帯ひとつで、何でも出来てしまう世の中である。素晴らしい世の中になったものだと素直に思う。

この題名に、更にこの「これからの仕事術」に関心を抱いているような意識高い系の方々は、使われる側より使う側の人間が多い様に思う。皆が船頭を目指して、自己欲求を満たす事に異議はない。そう言う私もそのうちの一人なのだから。

しかし、船頭ばかりでは船は動かない。現場で汗水垂らして働く人々の存在を忘れてはならない。最も良いのは、船頭が現場で働く人々の環境や思考、問題点など現場を熟知した上で舵を切るのが最良である。

世の中は不公平と理不尽で出来ている

不公平とは、極端な話だが、親友と話すときの言葉と、社長と話すときの言葉が全く同じ人はいない。公平とはこの場合も同じ事を意味する。人間はコミュニケーションする時には、その人の持つオーラを五感で感じる。容姿、表情、仕草、話の内容、声の質やスピード、トーンなどなど。これらに加えて、その人の性別、年齢、世の中に与える影響、すなわち権威性、会社で言うと地位や役職なども考慮しながらコミュニーケーションするのである。これは本来人間に備わった本能というべき性能であろう。

もうひとつは理不尽、例えばプレゼンをよく実施する人なら、一度や二度は経験があるだろう。明らかに理路整然とした分析結果から導いた非の打ち所がない企画であっても採用されなかったり、何かにつけて、重箱の角を突く様な指摘・質問攻めにあったりと、どう考えても私的事情・感情が絡んでいるケースである。何度もいうが、人間は感情の生き物である。いくら仕事に私情は挟まないという人でも、好き嫌いがあるのが人間であり、本能的に無くせという方が無理なのである。

不公平と理不尽は、良い方向と悪い方向に作用するケースがあるが、これが世の常であろう。世の中で唯一平等と言えるものは、時間だけである。

テレワークを体験して分かったこと

私は本来、テレワーク推奨派の人間である。一人の人間が100%の力を出す事が出来れば、会社に出勤する必要性はないという持論を持っていた。無駄な通勤時間、電話対応や周囲への気遣いなど、仕事をする上では必要がない。しかし、今回のコロナの影響で、自分が実体験を通じて、テレワークによる効率性は、職種にもよる事個人の抜きん出たセルフマネージメント力が必要な事に気づくことができた。誰でも気軽に出来るものではない。特にフリーランスで、個人で成果を出す様なクリエーターの皆様は、素晴らしい胆力と孤独に打ち勝つ力を備えていることが改めて痛感したのである。 

<テレワークを通じて 気づき・理解できたこと>

▶︎普段の雑談の持つパワーは計り知れない

▶︎パソコン画面ではコミュニーケーション力 70%

▶︎相手の思考や思惑を読む力 50%

▶︎一人で出来る仕事には限界がある

▶︎人財教育の難しさ

自分自身で一番驚いた事は、雑談パワーである。クリエーターであれば、当然の様に経験したことがある人が多いと思うが、四六時中企画などの考え事をしていて、ふとした瞬間に閃く事が多々ある。私の場合は、誰かと他愛もない会話をしていた時に、閃く事が多かったのである。話している内に、頭の中のパズルがスルスルと組み上がる感覚である。これを自宅のテレワークをしていても、全く創造できなかったのである。

また、新人教育・指導は、テレワークで展開することは難しい。教えられる方も、教わった気になるだけで、実際には身につかない。教える側は真剣でも、聞く方はパソコン画面でお勉強しているだけの感覚だろう。2次元と3次元では、本来それほど差がある様に思う。恥ずかしげもなく言うと『愛が伝わらない』のである。これが主流になり、テレワークで学んだ新人が将来、教える側に回る事を考えると、ゾッとする。

AI襲来に備える

もう言わずもがなであるが、AIが我々の仕事にとって変わると言われて久しい。無人AI運転、自動計算、テーブルゲームで名人に勝つなど、あらゆる分野で頭角を現している。企画の分野でさえも、ある程度の企画なら、一瞬でデータ分析をして、非の打ち所がない企画も造れるだろう。もう将来の話ではない。ほんの数年先には皆さんの身にも現実になるだろう。もうなっている方も大勢いるかもしれない。

ではサラリーマン諸君に、残された仕事とは何だろうか!? 私が考えるのは、2つの道である。

一つはEQ (Emotional Intelligence Qiotient)の世界である。心の知能指数。もしくはそこから派生するモノ・コトの具現化である。IQ ( Intelligence Qiotient)の分野ではAIに勝てる見込みはない。実際に物事を事業として展開するには、EQで気づきや発見、課題提議をして、IQで分析し、裏付けデータをロジカルに組み立てた上で、EQで相手の立場や思考などを組んで、情熱的に巻き込みながら事業などを具現化してゆく。EQ→IQ→EQという流れである。

二つ目は仕事を創造する力である。もう与えれれた仕事をこなすだけの時代は終わりである。「そうは言っても上司からの命令が…」と言うだろうが、その上司のオーダーに対して、150%で答えようと創造する事である。自分の付加価値をつけて答えるのである。与えられた仕事だけをして、仕事をした気になっている場合ではない。

以上の2つが、我々サラリーマンがAI時代に備える事ができる思考と考える。ただし、これも今の時代だけかも知れない。日進月歩で進化しているAI。自分磨きに休息はないのである。

働き方改革とは、テレワークの進化ではない

仕事の働き方改革に加えて、コロナでの強制テレワークとなった時代。働き方改革を推奨していた日本政府にとっては、そう言う意味では渡りに船だったかもしれない。当面テレワークでの仕事の時代が来るだろう。しかしそれも長続きしない様に思う。原点回帰ではないが、時代は繰り返される。なぜならば、人間は感情の動物だからである。まだまだテレワークには、人間の本能として追い求める、血の通った部分が欠落している。また、EQや想像する力がますます退化する様に思えてならない。そうなればAIに負け、職を失いかねない事態を招いてしまうだろう。そうならない為にも、将来はテレワークの延長線上の進化であってはならない。テレワークも効率がいいけど、我々がAIに勝るEQと想像力は育たない気がしてならない。

今後求められる人財

以上を踏まえて、最後に、今後自分も含めたサラリーマン諸君に求められる人財について、記しておきたい。

▶︎仕事が創造出来る

▶︎相手のことに配慮ができる

▶︎世界の人々とコミュニケーションがスムーズにとれる

▶︎チームワークで仕事を回せる

▶︎人財教育・育成が出来る

▶︎人格者であれ

一言で言うと、最後の『人格者であれ』であろう。人からの信頼や尊敬を集めれることは、テレワークでは難しいし、AIにはできない。人間の持つ五感と本能へ訴えることができる最高のものである。

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