本当は気遣いの達人では!?はっきり、すっきり区別している人間関係

根底思想
スポンサーリンク
中国茶器セット
どこの店先にもある茶器セット。誰かがくれば、まずはお茶を飲む文化。器用に作法に則ってお茶を作り、一口サイズの小さい湯飲みで、何回も何回もお茶を飲むのが一般的。

日本に旅行に来る中国人を見て、とてもマナーの悪い人種だと思っておられる方も多いだろう。殆どの方々がそう思っているのではないか⁉ 順番は守らず、タバコはポイ捨て、大声でしゃべる、淡は吐く…言い出すと切りがないぐらいこのような光景を目の当たりにした人も多いだろう。私も嫌というほど、こういう光景に遭遇している。

一方で、我々がビジネスとして、対会社として、パートナーへ訪問すると、これは話が全く別である。高級自家用車での空港までの送迎、余るほどの料理や高級酒による過分な会食、高級な手土産などなど、現在の日本ではなかなか出来ない様な厚遇で迎えてくれる。最も中国では自分のHomeに迎えるときは、そのような歓迎をするのは、子供でも知っているくらい一般常識であるのだが、それにしても、このような気遣いが出来る人と、日本へ訪日する人とが、同じ人種とは思えないのが正直なところである。

なぜこの様なことが起こるのだろうか!? もうお気づきであろうが、中国的な割り切りで、『利益をもたらしてくれる人』と『その他大勢の人』、『親族・親友』と『親族・親友でない人』ときっぱり分けて対応しているのである。例えば、取引会社と下請け会社、クライアントと発注先とか、親友が遠路はるばる来た場合など、何を差し置いても、その親友が楽しく過ごしてくれる事を最優先にする気概がある。もっとも親友とは易々と関係を築けるものではない様だが、平均して、3〜5名程度いる様だ。また、面子も関係しているのだろう。女性でも面子という言葉をよく聞く。このような考え方は、日本人の考える範疇をはるかに超えている様に思う。

このような事を目の当たりにしていると、本当は気遣いの達人ではないか⁉と考えてしまう。というのも、急に気遣いをやれと言われても、すぐに出来るものではないからだ。相手をおもんばかる気持ちやそれに気づく感性というか、アンテナが無いと直ぐには出来ないものである。そう考えると、本来中国人は遺伝子レベルでそのような感性を持っている人種かも知れない!?

少し美化し過ぎて書いてしまったがwww、日本でのマナーの悪さは、とどのつまり、一言でいうと、他人事であると捉えているので、なかなか治らないのである。これはモラル意識の問題なのと、社会全体が、割り切った考え方が普通なので、もう少し時間が掛かるのは間違い無いであろう…。

コメント