中国の常識が世界の常識ではない GAFA vs BATH + TikTok

独り言
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世界のGAFAと中国のBATH。共存共栄は難しいのだろうか!?
世界のGAFAと中国のBATH。共存共栄は難しいのだろうか!?

世界のGAFA と 中国のBATH +TikTok

IT大国となった中国。電子決済が当たり前で露天商の屋台ですら電子決済が普通であり、実際に財布を使う機会が年に数回程度と驚異の普及率である。また5Gでも世界に先駆けて発表など、もはや世界の工場などと言われて、ネコも杓子も世界中の企業が中国に進出して来た頃の中国の面影はもうない。また、固定電話が普及する前に携帯電話が普及した世界でも稀に見る独自の発展を遂げ、2020年3月には中国のインターネット利用者数が9億4000万人に達したと発表があった。これは国民の67%にあたる。中国の内需だけで十数カ国ぐらいの需要が存在するのである。

こういったIT環境の中、アメリカのGAFA:グーグル、アップル、フェースブック、アマゾンに対抗するように、中国のBATH:バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイがある。一番大きな違いは、GAFAは世界各国を対象にしているのに対して、BATHは主に国内を対象にしていることだろう。よって、GAFAは知っていても、BATHを知らない人も多いだろう。

最近ではTikTokの買収問題を耳にした方も多いと思う。私は恥ずかしながら、TikTokが中国企業であるByteDanceであることを知らなかった。抖音(Douyin )がTikTokにあたる中国名だが、私はTikTokの呼び名が中国語に変わって、抖音(Douyin )と呼ばれる様になったと思っていたが逆の様だ。ByteDanceは僅か2年で2018年10月に会社の時価総額は780億ドル(8兆5000億円)という金額が付けられており、世界最大のスタートアップ(ユニコーン)だと言われている。まさか中国企業であったとは今回の報道で初めて知り、正直驚いてしまったのである。

この様に世界のGAFA に対して、中国のBATH +TikTokがあり、お互いに牽制し合っているのである。最近のニュースでは、この中国国内のファーウェイとTikTokが問題視されている。どうも中国国内の企業が世界を対象に商売を展開すると問題が発生しやすいのでは?と思う。これは機密漏洩や個人情報保護の観点から考え方が全く違うからであろう。中国では機密や個人情報は中国共産党が管理し徹底的に市場経済に活用するという観念があると思わざるを得ない。中国の常識が世界の常識ではない証拠では無いだろうか!?

LINE,Face Book,Google,Yahoo検索,Twitter,FaceBookなどは使えない現実‼

世界のGAFA と中国のBATH +TikTokの牽制によって、我々中国国内に住む外国人の弊害について述べてゆきたい。中国に住む日本人にとっては、身近な生活で使うIT環境の方が大切である。現時点では、LINE,Face Book,Google,Yahoo検索,Twitter,FaceBookなどは使えないのである。

2013年に私が中国に来た時は既にGoogleやTwitter・Facebook は使えなかったが、その他のLINE、Yahoo検索などは使えており、そんなに不便では無かったが、2015年頃?ある日突然LINEは使えなくなり、2019年ではYahoo検索も使えなくなってしまった。なぜかYahooニュースが見れる環境だけは今のところ残っているので、日本の色々なニュースはYahooニュース頼みとなっているのが現状である。あと日本語の検索エンジンである『Bing』が唯一使う事ができのが頼みの綱である。この2つがなくなってしまうと業務に差し支えが発生すると共に日本や世界の情報から取り残されるだろう。

ではなぜLINEやYahoo検索が徐々に使えなくなったのか理由をスタッフに聞くと、アメリカと喧嘩しているから!? と政府の決める事は誰も分からないのが彼らの回答である。推測するに中国共産党は内需の利益を他国に搾取されたくないのと、世界中の中国批判などの情報を国民に入れたくないのである。中国共産党からすると一石二鳥である。しかも国民が自国のシステムを利用する事により、個人情報管理と情報操作も安易にできるので、まさに一石三鳥か⁉

世界中がIT無しでは生活しにくくなって来ている現代において、中国以外のIT情報に制限が掛かるのは、中国に住んでいる数少ない外国人にとっては、被害以外何者でもなく、堪ったもんじゃない‼ のである。

世界を敵に回す中国 願うは世界平和のみ

最近の中国の傍若無人ぶりは目を見張るものがある。香港問題を含め、海域問題、貿易摩擦、IT覇権争い、コロナ批判など、アメリカを筆頭に、欧州、インド、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、カナダなど世界中を敵に回しても自国の考えを貫こうとしている。日本はというと、アメリカと密な同盟国なので、敵対的な対象となるだろうが、日本の立ち位置を明確にしていない今は、微妙な立場と言えよう。

国内も不動産バブルがいつ弾けてもおかしく無い問題に加えて、環境問題、都市化問題、戸籍問題、少子高齢・格差社会など課題や問題が盛りだくさん…。まさに四面楚歌ならぬ八面楚歌である…。

まさにここ最近、いつどこで戦争が起こってもおかしく無い状態が続いている。このグローバル社会において、国際社会の協力なしでは生き抜けない世の中で、習近平はどこに向かいたいのであろうか!?

もう中国国内の外国人の生活レベルの話では無く国際問題レベルの話である。我々中国に住む外国人の願いはひとつ、世界平和である。

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