中国はやっぱり反日!? 元女教師 アンケート破るの巻

出張体験
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雲南のグループインタビューでの出来事。我々が日本人と分かると、55歳の国語の女教師は『アンケートを破れ』と要求。
雲南のグループインタビューでの出来事。我々が日本人と分かると、55歳の国語の女教師は『アンケートを破れ』と要求。やはり反日は根強い⁉︎
画像提供:パンコス http://www.pancos-sozai.com/

私の反日対処方法

私は中国に来てから、目立った反日には遭った事がないのであるが、相変わらず、反日映画は毎日テレビで放映されている。外国人と接したことのない方なら、間違いなく良い感情は持っていないだろうと肝に銘じて行動している。幸い日本人は中国人とパッと見は、分からないので、黙っていれば相手も日本人か中国人かは、判断がつかないのである。どうしても会話しなければならない時は、最初は基本中国語で会話する様に心がけている。それでも、私の拙い中国語では、すぐにバレてしまう時がある。発音がおかしくて『どこの人?』と聞かれても『外国人だ。』と一旦クッションを置いてから『日本人だ』と答えるようにしている。些細な抵抗だが…

市場調査をしていても、極力、拙い中国語を駆使して、外国人ということをバレない様に非常に意識している。街中でも、グループインタビュー会場でも、至る場面で気を付けている。それでも私が発言した時など、皆さん一同『ん⁉』と固まってしまう時がある。発音が可笑し過ぎるのだ。その時は、私のスタッフがすかさず、きれいな標準語で言い直してくれるのである。私のスタッフだけは、なぜか私の中国語と関西弁が聞き分けれる様になっているのであるwww。非常に優秀でとても助かっている。

なぜ私が拙い中国語でも堂々と話す様にしているのかというと、中国はとても広く、地域によって方言があり、極端な実例の話をすると、上海語や広東語などは、他地域の中国人でさえ、3割程度しか分からないのである。よって発音が少しぐらい可笑しくても『どこかの地域の中国人』と思われるケースが多いのである。

いわゆるバレるの覚悟で先ずは『田舎の訛っている中国人』を装うのである。最悪、日本人とバレても『中国語を一生懸命喋ろうとしている外国人』と映り、心象はほんの少しは良いだろう。

55歳 元国語の女教師の場合

とある雲南の地方都市での出来事である。この日は、私以外の1人の日本人も参加していたのだが、6名の2時間のグループインタビューが終わり、最後の最後で事件が起こってしまうのである。

司会者が『最後に何か質問ありますか!?』と聞かれたので、グループ全員の前で、日本人の彼が日本語で『この〇×△…』と日本語で質問してしまったのである。一瞬私の中で『あ、しまった!まさかな…。』と思った。今までのこの様な場面では、事無きを得ていたのだが、この日は違っていた。

その後私が見た光景は、一番先頭に座っていたオバサンがいきなりすごい剣幕で司会者に喰って掛かっている。その後スタッフがアンケート用紙を『ビリビリ、ビリビリ…… 』と破るではないか!? 更に、オバサンは出て行く際に、参加ユーザー全員に指さしながら『〇×△ ○×△ ‼ ‼ 』と怒鳴り散らしながら出て行ったしまったのである。

後からスタッフに聞くと、そのオバサンは55歳の元国語の教師(女性は55歳定年)であり、日本語を聞いて『もしかして日本人?』と聞いて来たから『そうだ』と答えたら『アンケートを破りなさい‼‼』と言ったそうだ。そして最後に参加者全員に向かって『彼らは日本人だ‼ あんたら日本人に協力するのか‼‼ 』と暴言を吐いて出て行ったそうだ。その後、残された我々の雰囲気は冷ややかで、張り詰めた空気となったのは言うまでもない…。

『罪を憎んで人を憎まず』か…

ここは雲南の片田舎である。ましてや国語の教師がこのような反日思考であったのには、驚きを隠せないというか、非常に残念な出来事であった。田舎で素朴な生徒たちは、この様な教師から反日思想が是として教育を受けるのだろう。

しかし、これを否定することは出来ない。もしかしたら、その女教師は先祖が戦争に巻き込まれて命を失った過去があるかも知れないし、その彼女自身も過去に反日教育を受けて来た可能性も高い。『罪を憎んで人を憎まず』というが、過去起きてしまったことは変えようがないし、この事実を次世代にどの様に伝えるか?どの様に教育に落とし込か?という方がよっぽど重要に思えるのである。

私にとって、目の前で起こった初めての反日感情であったが、元々この様なことを想定して行動していたので、特別に意識を変える必要がないが『ここは中国、我々は日本人』という意識を再認識させられた出来事であった。目立たず、偉ぶらず、謙虚に、協調的にである。

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