
日本のニュースで、ちょくちょく話題になるネットでの誹謗中傷の記事。匿名をいい事に言いたい放題相手を攻撃するのだろう。身近の日本人同士の飲み会でも、誰かの愚痴に花を咲かせる傾向にあるのも否めない。なぜだろう⁉ と考えたのだが、和や協調を重んじるあまり、ストレスを抱えやすい人種ではないか⁉ 性善説に加えて、阿吽の呼吸とか、KY(空気読めない)とかも考えながら、無理して付き合うのが、日本人の特徴なのだろう。
一方の中国の場合はどうだろうか⁉ 彼らの言動を見ていると、あまり周囲を気にしない傾向にある様に思う。会議の場でも、自分の意見ははっきり言う。言いっぱなしなのは気になるが…自信満々に発言する。その意見に対して、周囲の反応を考えているような様子はない。また、親しく無ければ基本お互いに無関心・無干渉のスタンスである。よってストレスが溜まらない傾向にある様に思う。
また、驚くことに一般的な中国の都市部の住まいはマンションなのだが、基本的に『隣人には交流も挨拶すらしない』のである。よってママ友など一切形成されないのである。子育ては実家から両親を呼んで面倒を見てもらうか、同居しながら共稼ぎをするのが一般的である。日本ではママ友関係で真剣に悩んでいる方々も多くいると思うが、そういう皆様にとっては天国と感じるであろう。
中国人は基本的に『身内以外は無関心で、身内にはとても熱く、優しく、助け合い、身内以外は、お互い遠慮せず蹴落としてでも競争する世界』で世の中が回っている。よって他人との関係性は『騙された方が悪い』なのである。みんながこのルールを理解しているので、他人に何をしても、されても無関心、平常心を保てるのだろう。
双方どちらもメリットがある様に思うが、世界のビジネスの基準が欧米だとすると、彼らの考え方の方が、よっぽど世界基準である。熾烈な競争社会である中国で、黙って阿吽の呼吸だ、KY(空気読めない)などと気にしていると埋もれてしまうのである。
最近の私は、中国人と接する事により、日本人の遠慮がちなところとか、KY(空気読めない)を読みすぎている事に気づき、努めて遠慮せずに行動する事にしている。相手が空気を読み、遠慮すると、こちらも遠慮するしかなくなるからである。こちらが遠慮しなければ、相手も遠慮せずに済むのでは⁉ という実験をしているのである。思わぬぶっちゃけトークに発展したり、急激に仲良くなったり、成果はまずまず、手ごたえを感じているところであるwww。
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