中国酒文化を知っていますか?「お酒は1人で飲まない」のが暗黙のルール

酒あるある
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中国コップ一杯の白酒(バイジョウ)
中国ではお茶などの1人飲みは問題ないのだが、お酒は一人では飲まない。写真は52度の白酒(バイジョウ)。

中国でのビジネスでは、必要不可欠な酒の席。中国人と酒を酌み交わす機会も多いのは言うまでもないだろう。市場調査など、出張に行くのは仕事であり問題ないのだが、最も敬遠したいのが、酒の席である。このせいで、出張が憂鬱になる日本人が大半であろう。少なくとも私の周囲のほぼ全ての同僚が、口を揃えて言っている。また、『出張どうだった?』『いや~聞いてくれよ!○○で飲まされて、記憶が飛んでさぁ~』なんて会話が普通である。出張内容よりも、お酒で無事生還したか⁉の方が、話題に上る事の方が多いのも事実である。中国あるあるである。

私が中国に来て間もない頃、酒の席で驚いたことがある。それは『酒は1人で飲まない』ことである。どういうことかと言うと、日本では皆で、乾杯を簡単に済ませ、あとは自分のペースで、個々にお酒を飲む。これが普通なのであるが、ここ中国では、例えば自分がお酒を飲みたい時は、『誰かを誘って、乾杯をしてから飲む』のが常識とされている。飲み干した後の、ひとり手酌はルールがない様に思うのだが、この『必ず誰かと飲む』というのは驚かされた。タバコもしかり。吸いたい時は、タバコを相手に投げたり、渡したりして、一緒に吸うのが基本である。ちなみに、お茶や水は個々で自由に飲んでもOK‼

この『誰かと飲む』には少しコツがいる。飲みたい時は、円卓の誰かと目を合わせて、目が合ったら『乾杯』というパターンか、目上の人だったら、席まで行って『乾杯』、あるいは、その場で大きく名前を言って『〇〇先生!ありがとうね~乾杯』など。立つ、座ったままは自由であるが、敬意を示すときは立った方が好ましい。

こういった暗黙のルールが酒の席にはあり、もし飲む機会があるのだったら、覚えておいて損はないだろう。ちなみに、このルールを利用して、絶対に飲みたくない時は、『目を合わさない』に徹すれば、被害は最小限に抑えることができるのであるwww。

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