中国 七不思議‼︎各地にあるゴーストタウン 運営はどうなっているの⁉

経済
スポンサーリンク
中国各地どこに行ってもあるゴーストタウン写真。運営はどうなっているの?
中国各地どこに行ってもあるゴーストタウン。運営はどうなっているの?

中国各地どこに行ってもあるゴーストタウン

色々な都市、県、農村を市場調査をしているが、どこに行っても存在するのが、ガラガラでエスカレーターさえも止まっている百貨店やゴーストタウンである。中でもゴーストタウンは驚くほどよく見かける。

北京、上海や重慶など、大都市は年々不動産価格が高騰しているにもかかわらず、入居者で埋まっているのだが、地方都市など、我々日本人が想像つかないぐらいガラガラ状態である。毎回見るたびに、無関係の私でも心配するほどである。

地方都市などでは、マンション群が建設されることが多い。そして、ひとつの生活圏が出来ることを見越して、家具屋や飲食店、服飾店、商店などが、集中的に建設されるのだが、肝心の入居者が入らないので、お店も開店休業状態。開いてはいるものの、お客など入っているのは見た事がない状態である。

ある雲南の県レベルの地方都市、人口40万人中心部は16万人、そこそこの地方都市であったが、酷い有り様であった。

40階建のマンション群が16棟、完成しているにもかかわらず、人っ子ひとりいない。1フロア10世帯の入居者が入れるとして計算すると、6400世帯の許容が可能となる。人数で計算すると、ザッと1.6万人。しかし、既存マンションですら20%程度の入居率、新規産業もなく、どう見ても経済がこれから発達するような要素は見当たらず、この地方都市に大挙して住民が移り住むとは考えにくい…。

このように、マンション建設だけが、先行投資された形である。入居者を見越して開店しているお店だけが、虚しくネオンを照らすのである。

ゴーストタウンが出来上がる背景

1970年代後半からの中国の高度成長を支えたのは紛れもなく公共事業と不動産投資であろう。中央政府からの要請を受け、各省長は張り切って、目に見える住宅建設や環境整備に投資した事はだれが見ても分かる。

この『目に見える』という事が、中国では重要なのである。各省長は中央政府にアピールするために、見てすぐに分かる成果だったのが、住宅建設や環境整備なのである。『実際に見て確認するまで、簡単に人や物を信用しない』という根底に流れる文化や風習であることも、大きく影響しているのだろう。

その反面、置き去りにした『目に見えにくい部分』である都市/農村戸籍問題や、環境汚染、都市化問題などは、高度成長が終焉を迎え、ニューノーマル経済になって、ようやく重い腰を上げ、これから取り掛かろうとしている中国の大きな課題である。無論、これら課題は、中国政府にとって出費となるので、重い腰も頷けるが、その間、被害を被ったのは紛れもなく国民である。

もっとも、1970年代後半に建設や公共事業のハード面と都市/農村戸籍問題や環境面のソフト面の指令も出されていたのだが『目に見える』ハードを優先し、過剰投資したのが、ゴーストタウンが誕生した発端だと推測する。

余談であるが、各省長や共産党幹部はこの建設ラッシュでどれくらいの莫大な賄賂を手にしたか想像もつかない…。これが余談ではなくて、本当の真の理由かも知れないwww。

中国七不思議 ゴーストタウン運営

長らく中国で生活しているが、今一つ分からない事の一つがゴーストタウンの運営である。ひと昔前、不動産投資がもてはやされ、大金持ちはこぞって中国の不動産を購入していると聞いた事がある。だから『入居者のいないマンションは投資対象で既に買われているのかな?』と受け流していたのだが、それにしても、あまりにも多すぎるのである。

普通、マンションなどは何百、何千億を投資して建設し、入居費用や購入費用から返済をするという流れだと思うが、ここ中国においては、一体全体どうなっているのだろうか…。

『誰が建設を依頼している?』

『誰が建設費を出している?』

『誰が誰から資金調達している?』

『誰が回収責任を負う?』

『誰が経営している?』

残念であるが、私のマンション経営の知識では、分からないことだらけである。闇金やブラックマネー、ブラック投資も横行している中国である。また、ここ近年地方銀行が債務不履行で潰れているし、中国政府も支援せず見捨て始めている。関係がないとは思えないのだが…。

四面楚歌以上、八面楚歌では?

『臭いものには蓋をしろ』的に経済を進めてきた中国。これから、心を入れ替えて透明性のあるクリーンな国になるとは到底思えないが、蓋が噴出し始めている国内の課題や問題を考えると、中国も危うい匂いが立ち込めている。また、コロナ禍以降、国際社会においても、ジャイアン的に外交を推し進める姿勢は、孤立無援になりかねない。内も外もまさに四面楚歌以上八面楚歌の危険をはらんでいる状態と言えよう。

どうする中国? 今後の動向に注目しようではないか。

コメント