出稼ぎ農民工は3億人!日本の2倍‼高度成長の影の立役者たちの行方は!?

経済
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都会に出稼ぎに来た農民工が昼食をとっている風景
都会に出稼ぎに来る農民工。路地裏の安い食堂で、腹一杯昼食を食べる風景。

人口14億人、世界一を誇る中国。2位インド、3位アメリカ、4位インドネシアと続く。ではその動向や内訳は?と聞かれると、やはり興味を持って調べないと、知らない方々が殆どだろう。私は職業柄、調べてみたのでここに記したい。ザクっと調べなので、違っていたらご容赦して頂きたい。

元々1960年代は6.6憶人、現在14億人と、ここ50年余りで倍以上人口が増加している。どこのエリアで増えたかというと、農民人口が爆発している。ピークは2000年代で9.6億人で、総人口12.6憶人の実に76%を占めている。では全て農業従事者かというと、そうではなく、都市部に出稼ぎに行くのである。これはかつての日本も同じ、アジア各国も大体同じ傾向にあるのではなかろうか!?

さて、その出稼ぎ農民工の中でも大きく分類されている。1990年代から高度成長期にともなって本格的に始まった出稼ぎであるが、その中心を占める1970年代生まれの農民工を『第1世代農民工』と呼んでいる。その主たる目的は仕送りの為である。その後、2000年代から1980年代生まれの農民工を『新世代農民工』と呼ばれることとなる。この主たる目的は生活の為である。この頃になると第3次産業も過半数を占め、農村に仕事はなく、都市部に自分の為に仕事をしに行くのである。いわゆる上京である。彼らは本格的に農業をした事が無い人が殆どである。政府の都市化計画と相まって、都市部の人口はどんどん増えていったのである。

その2つの出稼ぎ人口を合わせてザッと3億人。2016年頃から、新世代農民工が、第1次世代農民工を上回る結果となっている。3億人と簡単に言うが、日本の人口の2倍。とてつもなく多い数で、国慶節(10月)、春節(2月)など、民族大移動が始まる。2020年春節の国内移動延べ人数は30億人と推測されており、我々の想像の範疇をはるかに超えているのである。よく春節前後の約1ヵ月、都市部の建設工事が止まることがある原因の一つは、彼らが田舎から帰ってこないのである。単身出稼ぎで、都市部での節約暮らしはさぞかし、ひもじく、久しぶりの故郷の居心地がいいのであろうと簡単に想像がつくのである。

近年の中国の高度成長を陰で支えたのは紛れもない彼らの労働力であり、陽の目を浴びることはないが、中国の影の立役者であろう。しかし昨今に至っては、3億人というその農民工の労働賃金も、福利厚生の要求も、年々増加傾向であり、加えて戸籍問題も浮上して久しい。いよいよ中国政府も大きく舵を取り直さなければならない時期はそう遠くないだろう。

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