一党独裁も悪くない!というより『じゃないと全く進まないのでは!?』

政治
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中国共産党全人代風景
年に一度の全国人民代表大会。通称全人代。共産党主導の下、省・自治区・直轄市・特別行政区などの代表者が集い、政策方針が決定される。

皆さんご存じの通り、中国は共産党一党での政治が行われている。人口14億人で日本の10倍、国土は実に25倍の国である。民族は56種族あり、食文化、方言などの違いを合わせると、もはや国家が何ヵ国もあるといった方が理解が早いだろう。更に加えると、発展エリアや農村、教育レベル格差などもあり、正しい表現だと思う。このような国を1つにまとめようというのだから、一筋縄ではいかない事は容易に想像することができるのである。

民主主義の日本から見ると、一党政治は独裁的で、国民の意見を反映出来ないという意見も多くあるだろうが、このようなお国柄を考えると、とてもとても「やってられない!」のではないだろうか!? 一方で中国が近年急速な発展を遂げる事ができた根幹は、一党独裁政治だから出来たと言っても過言ではない。なにより、決断が速い!のが最大のメリットであろう。

とある中国人スタッフの話であるが、「日本の新幹線は揺れるが中国の新幹線は揺れがない。」と言い張るのである。理由を聞くと、「立ち退きなど政府の独断で”退け!“の一言で済むので、一直線にレールを敷くことができる。」と。妙に納得のいく回答である。。。

こうなると国民に不満がたまり爆発するのが通説であるが、色々な調査を通じて、ユーザーに接して感じたことだが、「政府の言う事だから仕方がない精神」が叩き込まれているような国民性であるという事が、大々的にそうさせない大きな要因だと推測している。比較的、我の強い国民性だとは思うが、どうもここだけは共通して認識している感じである。無論、ネットとかで不満を爆発させるユーザーも多くあるが、ネット警察の監視も厳しく、すぐに鎮火され、徒党を組むのも至難の業である。今現在に至っては、台湾や香港の一国二制度問題が、皆さんの記憶に新しいと思うが、最終的には武力を使ってでも鎮圧するのである。

国民の不満レベルは日本より高いだろうが、この様な強硬な鎮圧の姿を見ていると、『政府の言うことだから仕方がない精神』が植え付けられるのである。一方で、スピーディーな経済発展の恩恵を受け、個人の生活が、明らかに向上してゆく姿を見ていると、一党独裁も悪い事ばかりではないなと思うのである。

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