中国は口ゲンカ止まり⁉︎ 手を出さない理由とは⁉︎

生活あるある
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星の数ほど見る口喧嘩だが、手を出したところは一度も見た事がない不思議。
星の数ほど見る口喧嘩だが、手を出したところは一度も見た事がない不思議。

口ゲンカは日常茶飯事

長らく中国に住んでいると、烈火の如く怒鳴り合ったり、罵りあう男女や男同士、女同士は、星の数ほど見る。もう今にも殴りかかりそうな勢いである。私はヤジ馬根性丸出しで、猫のケンカを見る感覚で楽しみに見に行ってしまう。『この先どうなるのだろう⁉』と。気持ちは不謹慎であるが『やれ!やれ!もっとやれ!』である。しかし、私の気持ちとは、うらはらに手を出したケースは見た事がない。一度もないのである。大抵は睨み合いのまま、両者その場を離れてゆくのである。

元々声の大きさには定評のある中国人が、更に大声で怒鳴り、罵り合う口ゲンカは日常茶飯事であるにも関わらず、手を出すのは見た事がない矛盾。どうも何が理由がありそうである。

手を出さない心理とは?

スタッフに素朴な疑問として、なぜ手を出さないのか?尋ねると『手を出すと警察沙汰になるので、それを避けるため』だという。それは日本でも同じで、ごもっともな話であるが、果たしてそれだけだろうか⁉︎ と腑に落ちず消化不良で終わっていたのだが、ある時、中国の『口論の理由』という記事に目が止まった。その内容は、口ゲンカをわざと大きな声で演出する事により、周囲の人に自分の正当性をアピールすると共に周囲ジャッジしてもらうという目的もあるらしい……。とてもとても日本人には想像すらできない発想であるが、それを聞いてから、口ゲンカを見ると、まさに周囲にアピールして、民衆を煽っている様にも見えるから不思議であるwww。

また、ある中国の恋愛系ドラマを見ていると、三角関係の縺れから、男同士が殴り合い、一人が入院する。加害者が見舞いに来た場面では、急に現実的な話となり『警察に説明したから裁判になる…云々かんぬん』という話になっていた。思わず『こういうことか‼︎ 』と妙に納得してしまった。ロマンティックな恋愛ドラマでも、現実感丸出しであったので思わず笑ってしまった。

このような理由で、日本では間違いなく手を出してしまう様な怒鳴り合い、罵り合いの場面でも、お互いに口ゲンカで済ますという暗黙の了解がある様である。そう考えれば、手を出さないと分かっているから、むしろ激しい口ゲンカになるかも知れない。民衆へのアピールが目的なら口ゲンカ止まりで十分だしね。

中国人の逆鱗ポイント

私個人的には、手を出したところは見た事がないのだが、多くの中国人スタッフに聞くと『そんなのいっぱいありますよ〜』と言う。少し驚いたのと同時に『どんな理由で手を出すまで行ってしまうのだろう!?』と疑問が沸いた。さすがに手を出す理由までは聞けないのだが、思い当たる事が一つだけある。

私が中国に来た時、真っ先に先輩に教えられたのは『中国人の面子だけは潰すな。殺し合いになるよ』ということである。物騒な言葉だったのと子羊並みにビビっていた頃だったので、今でも昨日のことの様に覚えている。もう7年前の話にも関わらず。

つい最近、庶務のおばちゃんが『このお菓子美味しいから一つあげる』とわざわざ鞄から取り出して、差し出してくれたのだが『いいよ!いいよ!美味しいなら自分で食べなよ』と何気に断ってしまったのだが… 彼女がボソッと『私の面子が潰された…』と呟いたのである。それを聞いて、私は体がビクッとなり『いや!いや!いや!そういうつもりじゃなくて……』と言い訳のオンパレードとなった。7年も経つのに、先輩の教えである中国人の面子を潰さない様に気を揉んでいる自分がいたのである。

この様に、わざわざ差し出してくれたお菓子でも、面子を持ち出す中国である。どこに彼ら彼女らの”面子地雷”が転がっているか分からない。注意に越したことはないだろう。

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